親子でからだ探検隊

左右どっちが得意?利き手・利き足・利き目のふしぎを体験!

Tags: 利き手, 利き足, 利き目, 脳, 身体の個性, 観察, アクティビティ, 小学校

私たちの体には、「得意な方」があることをご存知でしょうか?鉛筆を持つ手、ボールを蹴る足、そして物を見る目。たいていの人は、無意識のうちに使いやすい方を選んでいます。これが「利き手」「利き足」「利き目」と呼ばれるものです。

この活動では、簡単な実験を通して、自分自身の利き手、利き足、利き目を見つけてみます。そして、なぜ私たちに「利き」があるのか、体の不思議について一緒に探検しましょう。

アクティビティの目的

この活動を通して、子どもたちは以下のことを学ぶことができます。

対象となる学年目安

小学3年生〜小学6年生

(低学年の場合は、利き手・利き足・利き目の存在に気づくこと、簡単なテストをやってみることを中心に。高学年の場合は、脳との関連性や、なぜ利きがあるのかといった発展的な内容にも触れると、より学びが深まります。)

準備物

活動の手順

さあ、「からだ探検隊」出発です!自分の体には、左右どちらが「得意」なのか、順番に調べていきましょう。

  1. 利き手を調べよう!

    • 紙と鉛筆を用意します。
    • 紙の上に、自分の名前や簡単な絵をいつも通りに描いてみましょう。
    • どちらの手で鉛筆を持ちましたか?その手を「利き手」として記録しておきましょう。(例:右手)
    • 次に、ボールを用意します。そのボールを遠くに投げたいとき、自然にどちらの手で投げますか?試しに投げてみましょう。(周りの安全を確認してください。)
    • 投げた手も「利き手」として記録しておきましょう。書くときと投げるときで違う手を使う人もいるかもしれませんね。たいていの人は、いつも使っている方が利き手です。
  2. 利き足を調べよう!

    • ボールを用意します。
    • 目の前に置いたボールを、思いっきり遠くまで蹴りたいとき、自然にどちらの足で蹴りますか?試しに蹴ってみましょう。(周りの安全を確認してください。)
    • ボールを蹴った足を「利き足」として記録しておきましょう。(例:右足)
    • 次に、階段を上るときを想像してみてください。最初に踏み出す足は、たいていどちらの足ですか?実際に階段がなくても、踏み出す真似をしてみましょう。
    • 最初に踏み出す足も「利き足」として記録しておきましょう。蹴るときと踏み出すときで違う足を使う人もいるかもしれませんね。たいていよく使う方が利き足です。
  3. 利き目を調べよう!

    • コップや筒状のものを用意します。
    • 少し離れた場所にある一つの目標物(壁の模様やカレンダーなど)を決めます。
    • コップや筒を両手で持ち、片方の端を目に当てて、目標物が筒を通して見えるように位置を調整します。まるで望遠鏡のように覗くイメージです。
    • 目標物がはっきり見えたら、筒を持ったまま、ゆっくりと目を閉じたり開けたりしてみましょう
    • 筒を通して目標物が見えなくなった方の目が「利き目」ではない方です。つまり、目を開けているのに目標が見える方が「利き目」です。
    • どちらの目が「利き目」か記録しておきましょう。(例:右目)
    • 別の方法:両手で大きな三角を作り、腕を伸ばしてその三角の中に目標物を捉えます。そのまま目標物を両手で囲んだまま、ゆっくりと腕を顔に引き寄せていきます。自然に引き寄せたときに、三角がどちらの目の前に来るか見てみましょう。その目が「利き目」です。
  4. 結果を見てみよう!

    • 記録した「利き手」「利き足」「利き目」の結果を見てみましょう。すべて同じ側でしたか?それとも、バラバラでしたか?
    • 人によって結果は様々です。すべてが右、すべてが左という人もいれば、右と左が混ざっている人もいます。

活動のポイント

安全上の注意点

期待される教育効果

このアクティビティは、子どもたちが自分自身の体に興味を持つきっかけとなります。簡単な動作や観察を通して、自分にも「利き」という特徴があることに気づき、それが人によって異なる「個性」であることを理解します。

また、利き手と脳の働き(左右の脳が体のコントロールに関わっていること)に触れることで、脳と体の繋がり、そして脳の不思議さに関心を持つことが期待できます。単に知識として覚えるだけでなく、「なぜそうなるのだろう?」という疑問を持ち、自分で実験・観察して答えを探そうとする科学的な探究心も養われます。

応用例や発展的な活動

自分の体の個性や不思議を、体験を通して楽しく学ぶこの活動は、子どもたちの「からだ探検隊」にとって、発見に満ちた冒険となるでしょう。ぜひ、ご家庭や学校で取り組んでみてください。